こんにちは、ミタです!
子どもが発達障害やグレーゾーンと言われ、何かできることはないかなとお探しのママ、パパさん。
とても活発な子どもで、家でも落ち着きがない。どう発散してもらえば良いかわからない。
そんなお子さんにぴったりなのがバランスボールです!
おうち療育として運動に使えますし、学習やテレビを見る椅子としても使えます。
全身を意識し、身体を鍛えるのにぴったりですよ。
今回はお子さんの身体の発達を意識してアプローチするやり方と、おすすめのバランスボールをご紹介します!
発達障害とバランスボール
バランスボールと聞くと、「トレーニング用の器具」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
ですが子どもにとっては「鍛える」というよりも、遊びの中で自然に体を動かすことが中心になります。
「遊んでいるだけで効果があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、子どもの発達は遊びの中にこそあります。
揺れること・跳ねること・触れることはとても大切な刺激であり、特に現代ではそのような発達を促す遊びの機会が減ってきています。
だからこそ、おうちで意図的に発達を促す機会をつくってあげることが大切です。
そこでおすすめなのが バランスボール です。
実はバランスボールは、スイスの理学療法士が「神経系に障害のある子どもたちのリハビリ用具」として使い始めたのが始まりなのだそうです。
療育で多く取り入れられているのも納得ですね。
体幹を鍛えて姿勢が安定する
バランスボールを使ってリズムよく跳ねることや、バランスボールの上で寝るポーズを取ること、バランスボールを投げたり転がしたりすることは体幹を鍛える運動になります。

様々な方法を知り、遊ぶことで体幹が鍛えられて、姿勢をまっすぐ保てるようになっていきます。
多動や集中力のサポートになる
落ち着きのない子でも、なにかに集中できる時間はもちろんあります。大人が工夫することで、その「集中タイム」に自然と入りやすくしてあげることもできますよ。
ポイントは、集中してほしい時間の前に体を動かす時間を取ることです。体を動かしたあとは気持ちもスッキリして、学習や卓上遊びに集中しやすくなります。

バランスボールで少し遊んだあとに学習を始めると、切り替えがスムーズになります。
また、椅子として使う方法も効果的です。バランスボールはただ座るだけでも体幹を使い、自然に姿勢を意識できます。ボールの上に座ることで体に心地よい刺激が入り、集中力が続きやすくなるのです。
さらに普通の椅子と違って、座る位置や体の力の入れ方によって揺らすこともできます。そのため、じっとしているのが苦手なお子さんにとっては「体を動かしたい気持ち」を満たしながら座れるので、結果的に落ち着いて学習に取り組みやすくなります。
感覚統合(前庭感覚・固有感覚)に役立つ
また、感覚統合(前庭感覚・固有感覚) を育てるうえでも役立ちます。
発達障害のあるお子さまは、体の感覚を感じ取る力が弱く、その結果として「落ち着きのなさ」や「不器用さ」といった課題が表れることがあります。
バランスボールに乗るときは、
「どこに重心を置けばよいか」
「どのくらいの力で跳ねればよいか」
を自分の体で感じ取り、自然に調整します。
その過程自体が遊びになり、楽しみながら感覚統合(前庭感覚・固有感覚)を促すことにつながります。
発達障害の子にバランスボールをおすすめする理由
バランスボールは、息子が作業療法士(OT)さんから訓練を受けたときに「ぜひおうちでも」とすすめられたアイテムです。
当時5歳だった息子には、次のような特徴がありました。
- 体幹の弱さ(腹筋・背筋が弱い)
- 重心軸が外れやすい
- 感覚探求が見られる
これらの特徴をサポートするのに、バランスボールはとても役立ちました。
筋肉を鍛えられるだけでなく、跳ねる遊びの中で重心を意識でき、さらには「感覚探求」を満たすことができる。そんな万能なアイテムだったのです。
体幹を鍛えて姿勢を安定させる
発達に凸凹のあるお子さんの中には、腹筋や背筋といった体幹が弱い子が多いといわれています。体幹は運動によって鍛えられるため、日常の中で意図的に体を動かす機会をつくってあげることが大切です。
また、転びやすい・バランスを崩しやすいといった特徴は、重心軸がまだ安定していないことが原因のひとつです。バランスボールは「自分の体の重心をどこに置けばよいか」を自然に学ぶことにつながり、その結果、姿勢の安定や体幹の強化にも役立ちます。
感覚探求を満たし落ち着きにつながる
私の息子は、物をやたらと触る・爪を噛む・おもちゃを乱暴に扱う…といった行動がよく見られました。
こうした行動は「落ち着きがない」というよりも、体が求めている感覚をうまく満たせていないことが原因であることも多いです。
そこでバランスボールを取り入れてみたところ、跳ねる・抱きつく・投げるといった遊びを通して、安心できる刺激を体に与えることができました。
結果として、家の中での過ごし方も以前より落ち着いてきたのです。
バランスボールは、感覚探求を満たしながら落ち着きにつなげられる、とても心強いアイテムでした。
遊びながら自然に運動できる
筆者(ミタ)の家では、バランスボールをリビングに置いていました。子どもが「やりたい!」と思ったときにすぐ使える環境をつくることがポイントです。
目につく場所にあることで自然と手が伸び、触る回数が増えるので、運動の機会もどんどん増えていきます。
わが家では姉弟で取り合うほど夢中になっていました。
椅子として学習にも活用できる
バランスボールに座ると、常に重心を意識するため、自然と姿勢を保ちやすくなります。ですので、学習中に使うこともおすすめです。
ちょうど良い高さの机とセットで使えば学習用の椅子としても活用できます。

特に発達に凸凹のあるお子さんには、バランスボールに座ることで少し揺れる刺激が体に入り、集中力をサポートする効果も期待できます!
バランスボールの選び方
バランスボールといっても意外といろんな種類がありますよね。
息子が年長のときに作業療法士(OT)さんから教えてもらったサイズは45センチのバランスボールです!
では、身長別にどのぐらいのサイズが適切なのか調べてみました。
サイズの目安(身長別の選び方)
表にまとめると以下のようになります。
身長 | バランスボールのサイズ(直径) |
〜150cm | 45cm |
150cm〜165cm | 55cm |
165cm〜 | 65cm |
座った時に足が直角(90°)になるサイズを選んでください!

大きめのサイズでも使えないことはありませんが、“大人と一緒に”使用してくださいね。
安全性を重視したチェックポイント
「バランスボールって破裂の事故を聞いたことがあるけど大丈夫?」と不安になる方も多いと思います。
確かに、安いものであれば1,000円以下でも購入できますが、耐久性や素材の面で不安が残る場合があります。安心して使うためには、きちんとしたメーカーの製品を選ぶことが大切です。
特にチェックしたいポイントは次の2つです。
- 割れにくく安全性の高い素材であること(耐荷重・アンチバースト加工など)
- 適切なサイズを選ぶこと(子どもの身長に合った直径を選ぶ)
この2点を押さえることで、安心して家庭に取り入れることができます。
おすすめはルネサンスのバランスボール!
数あるバランスボールの中でも、筆者(ミタ)が実際に使って良かったのがルネサンスの商品です。
丈夫で安全性も高いので、子どもも安心して遊べます!
未就学児・小学生におすすめのバランスボール
筆者(ミタ)の家で息子が年長から使っていたのが、ルネサンスのバランスボール。
子ども用サイズながら、耐荷重300kgとしっかりした強度があり、さらに固定リング付きでボールが転がりにくいのが特徴です。小さい子どもでも安心して使えます。
また、品質試験をクリアしていて「破裂しにくい」と証明されているので、安全性の面でも信頼できます。
他のバランスボールより少し価格は高めですが、メリットはたくさんあります。
- 固定リングが付属していて安心
- 品質証明済みで破裂しにくい
- 大手ジム「ルネサンス」の商品で信頼できる
- 30日間の返金保証+1年間の保証付き
- カラーバリエーションが豊富で子どもも喜ぶ
- ゴミやホコリが付きにくい素材(主婦的には嬉しい!)
小学6年生くらいまで長く使え、成長に合わせて体づくりをサポートしてくれる心強いアイテムです。
バランスボールの効果的な使い方
バランスボールは基本的にどんな遊び方をしてもOKですが、親としては「せっかくなら効果的に使って欲しい」と思いますよね。
そこで今回は、“こんな使い方をすると発達をサポートできる!”という具体的な方法をご紹介します。
バランスボールの遊び方6選
1. 座る
子どもがバランスボールの上に座り、足を床につかないようにしてチャレンジします。大人は正面から腰を支えて膝立ちし、何秒キープできるか一緒に挑戦してみましょう。
2. 立つ
バランスボールの上に立ち、足の裏と身体ででバランスを取ります。足の指でボールをつかむ動きは、指先までしっかり使うことができ、とても良い刺激になります。ただし難易度は高めなので、大人がしっかり支えながら挑戦を。最初は空気を少し抜いて行うとやりやすいです。

3. 跳ねる
座ったまま上下に跳ねます。大人が後ろから腰を支えながら跳ねさせると安心です。リズムに合わせて楽しめますよ。
4. 転がし合い
相手の方向を見て、そちらにボールを転がします。力加減やタイミングの調整が必要なので、相手の動きを見ながら対応する力が育ちます。
5. 投げ合い
両手をしっかり使ってバランスボールを持ち上げ、思いきり投げ合います。普通のボールより大きいので全身を使う遊びに!わが家では廊下で大盛り上がりでした。ただし派手な遊びになるので、物がなく安全な場所で行ってくださいね。
6. ドリブル
バスケットボールのようにバウンドさせます。小さいボールより簡単なので練習にぴったり。リズム感も育ちます。

どれも無理なく楽しくできる遊びなので、ぜひ気軽に取り入れてみてください!
毎日の遊びに取り入れる方法
効果を実感するには、毎日少しでもバランスボールで遊ぶことが大切です。
ポイントは、子どもが自然に手に取りやすい環境をつくること。リビングやいつも過ごす部屋に置いておくと「遊びたい!」と思ったときにすぐに使えます。
また「トレーニングしよう!」と構えるよりも、親子の遊び時間のひとつとして楽しく取り入れることが続けやすいコツです。
例えば「夜の7時から15分はバランスボールで遊ぶ時間」と決めて習慣化するのもおすすめですよ。

学習タイムで使うときの工夫
学習で使う場合、バランスボールにあった机が必要です。体にあったサイズのボールに座り、そこにあう机があるといいでしょう。
ルネサンスのバランスボールは固定リングがありますので、学習中に転がってしまうことを防止してくれるので安心です。
子どもの特性によっては逆に揺れが気になって集中できない場合もあるので様子をみてあげてください。
安全に使うための注意点
バランスボールは楽しく使える一方で、誤った使い方をするとケガや事故につながることもあります。安心して取り入れるために、以下の点に気をつけましょう。
- 床に敷物をする
滑りやすい床では転倒のリスクがあります。マットやカーペットの上で使うと安全です。 - 周囲を片づける
家具や硬い物にぶつかると危険なので、広いスペースを確保して遊びましょう。 - 大人が見守る
特に小さな子どもが使うときは、必ず大人がそばでサポートしてください。 - 無理をさせない
難しい動きに挑戦するときは段階的に。最初は空気を少し抜いて安定させるのも◎。
まとめ
発達障害のあるお子さんにとって、バランスボールは 体幹を鍛える効果 と同時に、感覚統合(前庭感覚・固有感覚)を育てるサポートができるアイテムです。
家庭で手軽に取り入れられるおうち療育のひとつとして、とてもおすすめです。遊び方のバリエーションも多く、親子で楽しみながら自然に体づくりや集中力アップにつなげられます。
長く使えるものなので、ぜひご家庭にひとつ取り入れてみてくださいね!
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