「うちの子、もしかして?」私が息子の発達の凸凹に気づいたサインと、相談するまでにやったこと

療育の選び方

こんにちは!ミタです。

お子さんの行動で、気になることがある。「これって普通なの?」「他の子と比べて、なんだか違う気がする…」——そんなふうに感じているママ・パパさん。

子どもの発達はさまざまで、性格も体つきも一人ひとり違います。どの子も同じ、なんてことはありません。

それでも、ちょっとした引っかかりを感じるのであれば——もしかしたら、発達の凸凹が見え隠れしているのかもしれません。

療育保育士をしている私も、そんな心配を抱える親のひとりでした。子どもの発達について少し詳しくても、いざ”わが子”のことになると悩んでしまう。それは、みんな同じなんだと思います。

そんな私が大事にしてきたのは、「発達障害かどうかを見きわめること」よりも、「今、この子のためにできることを始めること」でした。

この記事は、診断のための記事ではありません。わが家の体験と、私が親としてやってみたことの記録です。

どこか参考になるところがあれば、うれしいです。

私が「あれ?」と最初に気づいたサイン

はっきり気になり始めたのは、年少さんの終わりごろでした。

上にお姉ちゃんがいるのですが、子育てをしていて「行動の仕方が、ずいぶん違うな」と感じていました。

息子はとにかく、衝動的な行動が多い子でした。

  • 外に出れば、パーッと走っていってしまう
  • パン屋さんでは、つい手が出てしまう
  • お会計でお財布を探しているほんの少しの間に、どこかへ行って迷子に
  • 「これ!」と思ったら一直線。思い通りにならないと、大泣き・物を投げる・親を叩く
  • 言葉が少し不明瞭で、苦手な行がある
  • 座っていても、足をゆらゆら動かしていることが多い

ひとことで言うと、「本能のまま」。「これをしたら、ママはどう思うかな?」と考えてから動く、という感じではありませんでした(笑)。

息子は生後9ヶ月から小規模保育園にお世話になっているのですが、先生からはよく「The・男の子!って感じですよね〜」と言われていました。活発で、やんちゃ。よく食べて、よく遊んで、よく走る。おもちゃの取り合いも多かったと思います。おもちゃだけに目がいくので、「今これで誰が遊んでいるか」まではなかなか見えていませんでした。

「個性かな?それとも発達の凸凹かな?」——そう思いながら様子を見ていました。

そんなとき、ママ友から一言をもらいました。「言葉、ちょっとはっきりしないよね」。それを聞いて、療育の見学に行くことにしたんです。

正直に言うと、私の中では「気になる行動」よりも「発音のレッスンを受けさせてあげたい」という気持ちのほうが先でした。“発達障害かどうか”を見きわめるより、今できることを始めるほうが、息子のためになる——そう思えたことで、迷わず一歩を踏み出せた気がします。

保育士なのに、わが子のこととなると迷った理由

実は、息子に発達の特性があることには、うすうす気づいていました。

でも同時に、成長の中で目立たなくなっていくこともあると知っていたからこそ、しばらくは様子を見ながら、家でできることをしていました。

  • スイミングに通わせる
  • テレビや動画の時間を減らして、できるだけ外に遊びに行く
  • 粘土などの感触あそびをする
  • 気持ちが爆発しているときは、ゆっくり見守ってから、落ち着いたタイミングで気持ちを代弁する

こんなふうに、私なりに工夫しているつもりでした。

正直に言うと、私は発達障がいの診断がつくことを、ずっと嫌がっていました。人それぞれ違うはずなのに、わが子に「障がい」というレッテルが貼られてしまうような気がして、そこが気になっていたんです。

成長とともに目立たなくなっていくこともあると知っていたからこそ、「本当に診断が必要だ」と判断したとき以外は、診断名はいらない——そう思っていました。

実際、同じような気持ちの親御さんも少なくないようで、小児科を受診したとき、受診票に「診断が欲しいか・欲しくないか・相談したいだけか」を選べる欄がありました。

ミタ
ミタ

親の気持ちにも寄り添ってくれる病院だったんだな、と今でもありがたく思っています。

気になったとき、相談するまでにやったこと

私が息子の発達の凸凹が気になり、葛藤しながら療育を開始できた経緯をお話しします。

まずは身近なところに話してみた

息子が通っていた幼稚園は、障がいのあるお子さんにも理解があり、インクルーシブ保育をしているところでした。園長先生も外部との連携が多く、療育の先生とも顔なじみだったんです。

そんな背景もあって、私が最初に相談したのは、その園長先生でした。「ここの療育なら専門的に見てくれるし、良い療育をしてくれるよ」と教えていただき、心強かったです。(見学の詳しい流れは、後ほどお話ししますね)

専門機関・相談先を調べて動いた

同時期に、市役所の障害福祉を担当する課(自治体によって「障害福祉課」「高齢障害支援課」などさまざまな名前があります)にも連絡をしました。そこで、受給者証の発行の仕方を教えてもらいました。

正式には「障害福祉サービス受給者証」といい、療育などの通所支援を利用する場合は「通所受給者証」と呼ばれることが多いです。この記事では以降「受給者証」と表記しますね。

市の療育センターに電話をかけてみましたが、「予約がいっぱいで、いつ受診できるかわからない」との返事。他に相談できる病院がないか調べてみたものの、なかなか見つからず、とりあえずかかりつけの小児科に相談してみることにしました。

すると紹介状を書いてもらえて、少し大きめの病院を受診することに。そこで問診を受け、「療育に通おうと思っているので、意見書がほしい」ということを伝えました。

お医者さんから「療育が必要」という判断をいただき、無事に意見書をもらうことができました。

このときの息子の様子は、

  • 回転椅子でくるくる回って遊んでしまう
  • 先生の問いかけに、落ち着いて目を合わせて受け答えができない

といったものでした。

ミタ
ミタ

問診と、診察中のわずかな様子だけで、こんなふうに判断されていくものなんだな…と、当時は複雑な気持ちになりました。

ちなみに意見書に書かれていたのは、構音障害と、注意欠陥・多動性障害の疑いだったと記憶しています(うろ覚えで恐縮です)。

受給者証・療育につながるまで

病院でもらった意見書を持って、すぐに市役所に向かいました。窓口で書類を受け取り、記入して、後日また提出しに行った記憶があります。

このとき聞かれるのが、「相談支援員をつけるか、それとも自分で計画を立てる(セルフプラン)か」ということ。この扱いは市町村によって違い、相談支援員が必須のところもあれば、セルフプランでよいところもあるので、お住まいの自治体で確認してみてくださいね。

私はとにかく早く療育を始めたかったので、セルフプランを選びました。ちなみに相談支援員さんは、地域によってはなかなか見つからず、それが理由で療育開始までに時間がかかってしまうこともあるようです。

受給者証の発行までは、だいたい2週間以上かかります。私はその待っている間に、園長先生から紹介していただいていた療育の事業所へ見学に行きました。

見学に行った事業所で、幸いにも空きがあり、通所できることになりました。さらに、言語聴覚士の先生による個別レッスンも受けられることになり、息子の言葉の練習も見ていただけることになったんです。

「気づき」は、早すぎることはない

誰だって、自分の子どもに障がいがあるかもしれない——そのことを、すぐに受け入れられる人はいないと思います。私もそうでした。

でも、これだけは伝えたいです。療育を受けることは、「障がいがある」と診断がおりたわけではありません。

意見書には構音障害や注意欠陥・多動性障害の疑いと書かれていましたが、それは”診断”ではなく、あくまで”今、この子に必要な支援を考えるための材料”のようなものだと、私は捉えていました。

私のように、子どもの発達がなんとなく気になる。何かしてあげたい、でも何をすればいいのかわからない。そんなとき、力になってくれるのが療育(児童発達支援)です。

年齢で「早すぎる」「まだ大丈夫」と決めなくていいと思います。大事なのは、年齢よりもその子の発達段階。気になったタイミングが、その子にとってのベストタイミングです。

そして、これは声を大にして言いたいのですが——「気づいたこと」は、わが子を責める材料では、決してありません。むしろ、その子を助けるための入り口です。

療育保育士として、私は”気づけた”ほうだったと思います。でも、気づけなかったとしても、それは責められることではありません。日々のなかで、目の前のことに必死になるのは当たり前のこと。気づいたときが、そのときのタイミングなんだと思います。

そして、発達の特性は、決して”困りごと”だけではありません。その子だけが持つ、まぶしい個性でもあります。
→ 発達特性のある子は才能あふれる存在|親の見方が変わると毎日が楽になる

【まとめ】同じ不安のママ・パパへ

ここまで、わが家の話を読んでいただき、ありがとうございました。

お子さんの発達や行動のことで、悩んでいる方。

ひとりで考えて、ぐるぐると同じところを回ってしまっていませんか?

もしそうなら、どうか、ひとりで抱え込まないでほしいんです。

私自身、様子を見ながらも、心のどこかでずっとモヤモヤしていました。でも、療育の見学に行ったり、かかりつけの先生に相談したり、ママ友の一言に助けられたり——周りを頼ったことで、少しずつ前に進めました。

きっと、力を貸してくれる人や、一緒に子育てを考えてくれる人が見つかります。

まずは、誰かに話してみることから。それだけで、気持ちがふっと軽くなることもあります。

もし療育先を探しているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 児童発達支援・放課後等デイサービスの選び方|見学で見るべき5つのポイントを、療育保育士ママが解説

走り回ってしまう、じっとしているのが苦手——そんなエネルギーを、おうちで上手に発散できるグッズもあります。
→ 発達っ子の感覚あそびグッズおすすめ7選

発達の特性は、行動面だけでなく、感覚の敏感さとして出ることもあります。もし肌着や靴下を嫌がるなど、感覚面で気になることがあれば、こちらも参考にしてみてください。
→ 肌着や靴下を嫌がる感覚過敏の子|「着られた」までの1年間とおうちでできる感覚あそび

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