こんにちは!ミタです。
「なんとなく他の子と違うかも…」
「うちの子、ちょっと育てにくいかも?」
子育てをしている中で、こんなふうに感じたことはありませんか?
そんな不安や疑問にお答えします。
発達障がいにはいくつかの種類があり、お子さまによって特性はさまざまです。
気になる行動や様子を思い出しながら、ぜひ読んでみてくださいね。
まずは正しい知識を持ち、お子さんの特性を理解することが第一歩です。

発達障がいとは
発達障がいとは、生まれながらにもっている脳の機能の特性による障がいです。
たとえば…
- コミュニケーションが上手く取れない
- 学習についていけない
- 特定のことへの強いこだわり
- 落ち着きのない行動
- 感情のコントロールが難しい
といった特徴がみられることがあります。
発達障がいの主な種類はこちらです。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠陥・多動症(ADHD)
- 学習障がい(LD)
- 知的障がい
- コミュニケーション障がい
- 発達性協調運動障がい
1つの障がいだけを持っているお子さまもいますが、複数の障がいを併せ持つお子さまもいます。
また、年齢が小さいうちは「性格かな?」と判断が難しく、医師から「様子を見ましょう」や「グレーゾーン」と言われることもあります。
発達障がいの種類と特徴
では、それぞれの障がいについてわかりやすく解説します。
自閉スペクトラム症(ASD)
- 人とのコミュニケーションの困難さ、他者への興味が薄い
- 特定のものや行動において強いこだわり
- 感覚過敏や鈍麻がある
自閉スペクトラム症(ASD)とは、アスペルガー症候群や広汎性発達障害、自閉症などをひとつのまとまりとして表した障がいです。
特性の目立ち方や言葉の遅れがあるかないかなどによって以前は細かく分けていたところを一つの集合体として自閉スペクトラム症と呼ぶようになりました。
偏食や睡眠障がいなど、生活面での困難が出ることもあります。
注意欠陥・多動症(ADHD)
自分の行動をコントロールすることが苦手な特性があります。
注意欠陥・多動症(ADHD)は主な症状は以下の3つです。
- 不注意:忘れ物が多い、話を聞いていないように見える
- 多動性:じっとしていられない、落ち着きがない
- 衝動性:思ったことをすぐに言う・行動に移す
この3つの特性の現れ方として、「不注意優勢型」「多動性・衝動性優勢型」「混合発現型」があります。
不注意優勢型
- 大人からの指示や友だちとの約束を忘れてしまったりする。
- 忘れ物やなくしものが多く、物の管理が難しい。
年齢が上がるにつれて落ち着いてくることもありますが、特に女の子は不注意型が残りやすい傾向があります。
多動性・衝動性優勢型
- 幼稚園のお集まりや学校の授業など静かに座る場面でも身体のどこかを動かしてしまう。
- 人の話を最後まで聞けず、自分の思いつくままに発言したり、話し続けてしまう。
- 使いたいものやおもちゃを見つけると、考えずに取ってしまうことがある。
- 感情のコントロールが苦手で怒りっぽい。
早期の支援で、特性と上手に付き合う力を育てていけます。
学習障がい(LD)
学習障がい(LD)とは知的な発達の大きな遅れがないにもかかわらず、読み書きや計算などの特定分野に困難を感じる状態をいいます。
そのため、知的障害とは違います。
- 文字がうまく読めない/意味がつかみにくい
- 書きたいことが頭にあるのに、うまく書けない
- 数字を理解したり、計算したりするのが難しい
といった特徴があります。
学習障がいは、脳の「情報の受け取り方・処理のしかた」に特徴があるために起こります。
本人のやる気や努力が足りないわけではありません。
見た目ではわかりにくく、「なんでできないの?」「もっと頑張って!」と誤解されてしまうこともあります。
知的障がい
知的障がいとは、IQが一定以下で、理解力や判断力、コミュニケーション力などに遅れが見られます。
- 言葉の発達がゆっくり
- 数の概念の理解が難しい
- 生活動作(着替え・トイレなど)に時間がかかる
お子さまによっては、言葉の発達の遅れや、簡単な数の理解が難しいといった面で気づかれることがあります。
また、生活面では、着替えやトイレなどの基本的な生活動作に時間がかかったり、集団生活でのルールを理解しにくいことがあります。
知的障がいにも軽度から重度まで幅があり、早めの支援によって成長が促されるケースも多くあります。
コミュニケーション障がい
コミュニケーション障がいとは、
- 言葉を使って相手に気持ちを伝えるのが難しい
- 会話のキャッチボールが苦手
- 表情や相手の気持ちを読み取るのが難しい
例えば、「おはよう」と言われたときに返事ができなかったり、自分の気持ちや要求をうまく言葉にできなかったりします。
また、言葉の意味は理解できていても、会話が苦手だったり、一方通行になりやすい、といった特徴もあります。
発達性協調運動障がい
発達性協調運動障がいとは、年齢に見合った運動能力が育ちにくく、「不器用さ」が目立つ障がいです。
指先を使った細かい動作や、体全体を使った運動が苦手で、周囲と比べて運動のぎこちなさが目立ちます。
- 手先や体全体の運動が不器用
- はさみ・お箸がうまく使えない
- ボールを投げる・キャッチするのが苦手
- よく転ぶ
努力が足りないと思われがちですが、実は脳の「運動を調整する力」に関係しています。
誤解されたり叱られたりして自己肯定感が下がってしまう前に、お子さんの特性に早く気づき、あたたかくサポートしていけるといいですね。
年齢別こんなところをチェック
発達障がいに気づくきっかけは、年齢ごとの発達段階によって異なります。
【1〜3歳】
- 呼びかけに反応しない
- 言葉の遅れがある
- 目が合いにくい、表情が乏しい
- 極端な偏食や感覚過敏がある

【4〜6歳】
- 集団行動が苦手
- 友だちとのトラブルが多い
- 一方的なおしゃべりで会話の続かない
- 落ち着きがなく、座っていられない
- 運動が極端に苦手

【小学生以降】
- 忘れ物が多く、宿題や提出物が苦手
- 読み書きや計算に強い苦手がある
- 友達関係がうまく築けない
- 感情のコントロールが難しく、癇癪が増える

「うちの子、ちょっと気になるかも…」と感じたら、まずは様子を見ながら記録をつけておくことが大切です。
日常の行動や気になるエピソードをメモしておくことで、後の相談や受診時に役立ちます。
相談したいと思ったら
気になることがあったら、一人で抱え込まずに相談してみましょう。
実は、相談できる場所って意外とたくさんあるんです。
専門のスタッフが話を聞いてくれたり、同じような悩みを持つ人たちとつながれたりします。
話してみるだけで、気持ちがふっと軽くなることもありますよ。
このあとで、いくつかの相談窓口をご紹介しますね。
- 市区町村の子育て支援センター
→子育ての悩みを気軽に相談できます。親身になって話を聞いてくれます。 - 地域の保健センター
→健診時に気になる点を相談してみるのも一つの方法です。 - 小児科や発達外来
→医師の診察を受けることで、専門的な支援につながることもあります。 - 療育センター・児童発達支援事業所
→早期の療育を受けることで、お子さんの可能性が大きく広がります。
「相談=診断」ではありません。
相談は、「今できることがあるかを知るためのきっかけ」です。
迷ったときは、気軽に利用してみてください。
まとめ
発達障がいにはさまざまな特性があり、それぞれのお子さまが違った個性を持っています。
だからこそ、「こうすれば正解」という一つの答えはありません。
おすすめなのは、まず誰かに話してみること。
専門家に相談することで、保護者の方の気持ちが軽くなり、お子さんにとってもプラスになることが多いです。
保育園や学校の先生など、身近な大人に相談することも立派な第一歩です。
気になることをそのままにせず、一度相談してみることで、将来の困りごとが減る可能性があります。
お子さまがよりよく発達でき、生活しやすい環境を整えるためのサポートができたら、私もとても嬉しく思います。
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